【「僕の出番でしょ♪」が本当に出番だった日】

 ダブルヘッダー2戦目。
 杉並PTAカップ準決勝。

 この試合から2年生もベンチ入り。
 先輩の背中を一番近くで見る、特等席です。

 大会は違えど、1日の球数制限はしっかり継続。
 「全部投げたい!」という熱い気持ちをいったん横に置き、頭をフル回転させるベンチ陣。

 勝ちたい。
 でも育てたい。
 でもやっぱり勝ちたい。

 情熱は120%。
 采配は冷静。
 このアンバランスなバランス感覚、なかなか大人です。
 中学生の大会ですけど。

 先発は、いま一番経験値を積ませたい男・松島。
 4回1失点。
 派手さよりも安定感。
 試合をきちんと整えてくれました。

 そして、ここでも経験を――と2年生エースへ継投。

 すると野球の神様、だいたいこういうタイミングで問題を出します。
 ヒット。四球。1アウト満塁。

 ベンチ、ちょっと静か。

 そこに現れたのが、
 「僕の出番でしょ♪」と顔に書いてある大澤。

 頼もしいのか、空気が読めていないのか。
 いや、頼もしい。

 きっちり後続を打ち取り無失点。
 先輩の仕事、完了。
 2年生エースもきっと思ったはずです。
 “ああ、これが鵬翔の3年生か。”

 その後は4番、5番の連続長打で勝ち越し。
 そして最後までマウンドに立ち続けたのは大澤。
 締めた、ではなく――投げ切った。
 責任を背負いきっての勝利でした。

 2年生も同じベンチで、同じ緊張を味わう。
 あの空気は、練習では作れません。
 今日の経験が、きっと次の主役をつくります。

 さあ、次はいよいよ
 2/22(日)13:00〜 和田堀公園にて杉並PTAカップ決勝。

 物語は、佳境へ。
 熱い応援、よろしくお願いします。

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