12345678TOTAL
ブラックキラーズA(3年)300001015
城南鵬翔クラブ100003004
今夏の都大会ベスト4の強豪3年生を相手に、2年生以下の鵬翔軍団が挑んだ。

初回にエラーが絡み3点を先制される苦しい立ち上がり。
捕手のレギュラー争いをしなければならない中で、1試合マスクをかぶれるチャンスをもらいながらピリッとしない姿勢の高橋(2年・東三スネークス出身)にコーチ陣の雷が落ち、この試合は高橋を厳しく育てる試合と決めた。

劣勢の空気を一振りで変えたのは、1回裏田口(2年・レッドローズ出身)の特大先頭打者ホームラン。グランドの空気を一変させた。

2回以降、エースの熊本(2年・別所ベーアズ出身)が緩急をうまく使って相手打線を翻弄。
ライトでスタメンを勝ち取った仁平(1年・小倉少年野球部出身)の好プレーが続き、格上相手に凌いで凌いでの守備で流れを渡さない。

6回に3塁打から相手にダメ押しの1点を取られるも、今日の選手はここからが違った。
連続四球で2死12塁のチャンスを作ると、真壁(2年・池雪ジュニアストロング出身)、江原(1年・糀谷イーグルス出身)、熊本の3連打で何と同点に追いつく。
この辺りでグランドにまさかのジャイアントキリングの雰囲気が漂う。

しかし、相手は百戦錬磨の強豪3年生。
サドンデスでは無死満塁のピンチをセカンドゴロゲッツーで1点に凌ぐも、裏の攻撃で1死満塁から2者連続三振で点を奪えず奇跡は起こせず。

1年生が流れを変えるプレーを見せ、2年生もその流れに乗ることができた良い試合だった。
そして試合で活躍した選手以上に、「スタメンを外れた2年生」「出場チャンスが無かった2年生、1年生」の選手に色々と感じて欲しい試合だった。

野球の上手い下手ではなく、何が試合の流れを変えるかを仁平が教えてくれた試合だった。